理事長の挨拶

家庭の経済的困窮や親子関係のこじれ、被虐待等の複雑な家庭環境から、大学進学という夢を持つことすら許されない高校生がいます。大学へ進学できたとしても、そうした家庭では、学生自身が家計を支えつつ就学するケースがほとんどです。奨学金の貸与を受けたとしても、家族と自身の生活を賄うためには、複数のアルバイトを掛け持たねばならず、このような生活の中で疲弊し、中途退学を余儀なくされるケースも見受けられます。中途退学後には非正規雇用などの不安定な就労で再び生活に困窮し、多額の奨学金を返済しきれず、「奨学金破産」の状態になることも珍しくありません。

従来の奨学金制度のような、学費を支援するだけの制度では、安心して自分の夢とその歩みを進めるには不十分なのです。親世帯の経済的困窮や親子関係を含む「家族」への支援、すなわち「親子ぐるみ」の支援をも視野に入れる必要があるのです。

私ども、親子ぐるみ支援ネットワークは、経済的に困窮しながらも大学への進学・卒業への強い思いを持つ彼ら/彼女らの希望に寄り添い、高等教育を受ける機会を提供するとともに、ひいては社会全体の学力レベルを維持・向上させることを目的として、「親子ぐるみ支援」を行うことを決意しました。

特定非営利活動法人親子ぐるみ支援ネットワーク
理事長   長谷川 裕寿

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