生き方は人それぞれで、多様な人生があってよいと思います。大学進学だけが、唯一の人生ではありません。

事実、大学など卒業せずとも、社会のリーダーとして羨望のまなざしを向けられる方はたくさんいらっしゃいます。だとすれば、無理してまで大学へ進学する必要が本当にあるのか?素朴な疑問が湧いてくることでしょう。 大学を卒業しないと得られない、得づらいものがあるのではないか、私はそう感じています。お金がすべてではありませんが、安定した収入があることが大事であることは、誰も否定しないでしょう。そのための1つの方法は「正規社員」となることです。 学歴別の非正規雇用者率からすると、大学進学の道を閉ざすことは、正規雇用の道を閉ざすことにもつながりかねないようです。また企業にもよるのでしょうが、学生たちの就職活動を見ていると、学歴バイアスは確実に存在しているようにも思えます。希望通りの職に就く、人生の選択肢を狭めないためには、やはり「大学へ行かない」という決断は難しいのではないでしょうか。大学進学は希望の職に就くための「必要条件」という面があるのです。もちろん「十分条件」ではありませんが。

 

NPO法人親子ぐるみ支援ネットワーク
理事長 長谷川裕寿