アニメーション映画「君の名は。」で有名な新海誠監督の作品に、「言の葉の庭」という作品があります。息をのむようなきれいな映像で、高校1年生の男子が主人公の、淡い恋の映画です。

ストーリーはさておき、この主人公は、家庭の事情で15歳ながら一人で暮らしています。炊事や洗濯などもこなし、将来の進路を実現するためにアルバイトに精を出します。残念ながらというか、当然というか、高校の成績は芳しくありません。夏休み明けに日焼けした友人たちから「お前、真っ白だな」と言われ、淡々と「ああ、バイトばっかりだったから」と答えるシーンもあります。15歳の彼は、高校卒業までこの生活を続けるのでしょう。うまく学費が貯蓄できれば希望の進路を実現するかもしれません。

しかし、もし体調を壊したら誰が支えるのでしょう?もし実習のある授業があったら、アルバイトは続けられないかもしれません。あるいはアルバイトに追われ、勉強の時間を確保できず、夢をあきらめなければならないかもしれません。この主人公には、応援してくれる家族はどうやらいないようです。

わたしたちは、この主人公によく似た子どもたちを知っています。奨学金の給付と並行して、本人や家族へ必要な支援をすることで、彼らの夢の実現を応援していきたいと思います。

特定非営利活動法人親子ぐるみ支援ネットワーク
理事 斎藤美弥子